Mono 2.11 released
しばらく時間がかかってしまいましたが、Mono 2.11が出ました。
http://tirania.org/blog/archive/2012/Mar-22.html
時間がかかったのは、昨年のXamarinへの移行に伴って、ビルドサーバとかQAまわりのインフラをいろいろと立て直さないといけなかったというのが大きいです。MonoTouch/MonoDroidまわりも並行して進めないといけなかったので、割とテンパッていたようです。それはさておき…
2.11は安定板2.12系列に向けての最初の開発版リリースということになります。
わたしは実のところもうあまりmono本体をいじっていないので(XMLまわりのバグフィックスをやっているくらい?*1)、細かい部分はあまり把握していないのですが、実装としてはランタイムとコンパイラ周り以外で大きな追加はないです。とは言っても、ツールの主要ターゲットが.NET 4.0になって、.NET 4.5ベースのプロファイルが追加されているのは地味に影響があるかもしれませんね。
sgen-gcは改善を続けていて、mono 3.0が出る頃にはデフォルトになっていると思います。MonoTouchでもMonoDroidでも使われているsgen*2が本体でデフォルトになっていない理由は…よく分かりませんw
C# 5.0の新機能は、asyncもcaller info attributesもforeachスコープの変更も実装されています。ちなみにASP.NET 4.5のasync HTTP supportなどは今年のGoogle Summer of Codeのproject ideasに上がっています。