ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

Why you need (or don't need) anonimity

いやこれはこの前の"Why I need..."とは全く関係ないんだけど。匿名言論の手合いも、いくつか種類があると思われる:

  • 負け犬による確信犯的荒らし型。自分の主張が劣勢である、反社会的である、恥ずかしいものである、といったことを知っているので、名無しでしか発言できないもの。
  • 安全な場所から痛いところを突くつもりで、手持ちの爆弾を投げ込んでみる型
  • 名前を出しても誰にも知られていないだろうから匿名で書く型。これは単にネチケットを理解していないか納得していない場合が多いと思われる。
  • 名前(あるいはそこから所属)が出るとまずいので匿名で書く型

最後の奴には2つの意味合いがあって、(a)匿名告発を先に行わないと証拠隠滅などが行われてしまうケースと、(b)客観的な主張をなし得ない立場であるはずなのに、匿名で虚偽の風説を流布するケースが考えられる。ハッカ飴pとかPSPの動作不具合まわりでSONYの中の人がやっていたのは(b)の類でしょう。

で、この手の匿名言説は、それなりに権力を握っている人間がやっているとはちょっと考えにくい。彼らは実名で世間との認識のずれを堂々と披露している。たとえば「消費者としても良いと思う」発言とか。そういえばCMカット機能が同一性保持権侵害になるなんて言ってる奴もいるんだよー、と友人に話したら「殺して良いよそいつ」とか言われちゃいました。*1

というわけで、これらのうち、成長する可能性のある匿名言論は、2番目と3番目の奴で、3番目はもっとネチケットを理解してもらおう、という結論で終わるので、問題は2番目の奴をどうするか、ということに絞られる。匿名言論を尊重すべき、という主張はほぼ間違いなく4(a)のケースを想定していると思うのだけど、小倉弁護士なんかはこれに対してすら懐疑的だ*2。4(b)は現実的には無害化のしようがないので、とりあえずは殲滅するしかないであろう。

で、2番目の奴を、実名等で立派に発言させるか、あるいは1番目に向かって解消できるようにするか。「立派に発言させる」というのは、主張を世間に理解・納得させる、という意味ではなくて、その主張がおかしな内容であれば客観的にボコボコにされる、という意味でもある(僕はこの手の連中をボコボコに叩くのが大好きです☆)。

匿名言論は「相手にしない方がイイ」ということもしばしば聞くけど、僕はケースバイケースだと思う。間違いなくボコれる相手だったら、徹底的にボコって、「同じ臭いの文体」では二度と表に出られない身にしてやる、という手もある。このとき、下手に相手の土俵に乗って真面目に反論しないことが重要。匿名論者に人権はない、くらいの気持ちで叩くべき。逆に匿名でない相手を丁重に扱うことで、格差を広げるという手もある。

*1:ハッカ飴Pはこの意味ではかなり例外的な存在だったのだけど、逆に言えば「ああなってしまう」ことが分かった以上、もう同様の事例は発生しないだろうと僕は考えている。

*2:これは現実的リスクに対する認識の相違だと思うんだけど。氏のblogのコメントには同様の懸念が少なからず寄せられている