ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

"write once, debug everywhere"というネガティブキャンペーン

"write once, debug everywhere"というのは、Javaが"write once, run everywhere"ではない、と主張したがっている一部の人間が好んで使う表現だ。ぐぐって結果を見れば何人か具体的な人物を槍玉に挙げることも出来る。

僕が不思議だと思うのは、何で"write once, test everywhere"という表現を用いないのかということだ。デバッグ作業は、通常はテストに失敗した環境でしか行われない。同じコードを全ての環境で「デバッグ」することは、ちゃんとテスト環境を整備していればあり得ない話だ。

もしかして、彼らはテスト環境をきちんと準備していないために、全ての環境で「デバッグ」を行っているんだろうか。それって開発者としては劣等生じゃん? Java環境を揶揄して言っているつもりが、自分たちの未熟をさらけ出しているだけであるように、僕には見える。

で、表現を適切なものに修正して、"write once, test everywhere"としてみると…何だ、これってごくフツーのことじゃん。まさかとは思うけど、彼らは、J2SE on WindowsJ2SE on Linuxの間でも、完全に同一のコードが使用されていて、異なるバグが発生することはあり得ないとか、思っていないよねえ。

"write once, run everywhere"よりもっとずっとヤバい宣伝文句を使っている所はたくさんあると思う。