ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

IBM sees Novell/MS deal benefiting Linux

http://www.linux-watch.com/news/NS4468266798.html

当然、多くの特許協力関係を有しているIBMとしては、このMS/Novell提携話を非難するわけにはいかないだろう。

いずれにせよ、これでとりあえず「まだF/OSS界にはIBMという味方がいる」と騒いでいた連中は路頭に迷うことになる。僕に言わせれば、彼らは勝手に自滅していっただけだ。

SunもこれがLinuxの話でないならば、これに続きたいだろうけど、彼らはSolarisで競合しているので、あからさまに支持を表明するわけにもいくまい。かといって、GPLv3が自分たちを撃つような内容になってもらっても困るだろうから、身動きが取りづらいだろうなと思う次第である。

ちなみに、patent agreementなど別に必要ではなかった、という主張は、たとえ協力関係が無くても訴訟を起こすことなどあり得なかったという意味ではその通りだ(それにソフトウェア特許を多々抱えているIBMはそりゃそう言うだろう)が、全く違う世界で生きてきたMicrosoftが「こちら側」にやって来るためには、形式上の休戦状態が無ければ、法務担当が納得しなかった、とか、そういう話であろう。

だから、ここでMicrosoftをこちら側と関わりのある会社にしておいて、販売提携サポートというレベルでも、GNU/Linuxの世界に訴訟を持ち込んだらMSの社益を損なうという事実をより確実なものにする、という方向性こそが、Microsoftの脅威を取り除く(そしてこちら側の一員にしてEolasやForgentみたいな特許頃から自分たちを守る)ことに繋がるのではないか、と僕は思うのだ。