ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

lingrがものすごい勢いでいじられている件

とにかくすごいのだ。lingrアプリケーションだけでも既に10件を超える。
http://blog.japan.cnet.com/kenn/archives/003536.html

ここではAPIよりもraderに着目しておきたい。

↑で言う「寂しさ問題」みたいなのは実のところIRCでもありふれた問題で、特に欧米の夜中が昼間みたいな日本にいると、ログインして質問しても誰も答えてくれねー(なぜならみんな寝ているから)というのもあるし、#monoには少なくても100人以上は居るのに、誰も質問に答えてくれない…みたいな風景もある。

Lingrは最初からIRCの重要な問題をひとつ解決している。それはログが基本的に残っているので、リアルタイムに人が会えなくてもやり取りが出来るという点だ。一部にはIRCログを公開しているグループもあるけど、それがデフォルトになっているようなもの。だから、本来自分がログインしている時は自分しかいないという場合でも、特に気にする必要は無かった。リリース当初は人が居ないのだから、コミュニケーションが異時デフォルトになるというのは、まあ当然だろう。

でもこれって、そういうものだと分かっていない人にとっては、単に不人気の部屋なんだよね。見た人はあーここ人気無いよねとか非モテだよねとか(大きなお世話だ!!<必死)思いながら去っているわけだ。これはオーナーががんばって(?)いろいろ書いても大して改善されない。

ただ、人数を水増しするのは面白くない、というのはkennさんの当初の言だった(人数だけ増えても会話が成立しないと意味がない)。だから、少なくとも潜在的に会話に参加してくれる人、を計上するobservingを導入することを大きなマイルストーンとして、その準備段階としてログイン人数の表示パネルなどを順次公開していた、ということになろう。

今のところlingrは「トークイベント会場」みたいな感じで使われている側面があって、それはそれで今まで無かったことで面白いのだけど(ネトゲとかsecond lifeではあったと思うけど、一般人はいちいちそんなことでゲームを入れたりはしないのだ)。

でも何よりすごいのはkennさんがあれだけlingrジャンキー(ryでありながら作業を続けているというハッカーぶり。僕はIRClingrでだべっているときは、たいてい作業の手は休めている。集中できないのでw 他のハッカー、Miguelなんかはフツーに並行している。要するにkennさんはちゃちゃっとhackで直しているんだよな。面倒なことはしない、っていうポリシーが決定的に(本当に意思決定の基礎になっている)重要な意味をもっているなと思った。