ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

石ころがダイヤのふりをしてやがる

まあ僕の話をしてもしょうがないのだけど、

http://www.rubyist.net/~matz/20070702.html#p02

無駄にプログラミング人口が増えても困るという話、は、無駄にコミュニティの人口が増えても面倒見切れなくて困る、と書き換えると、僕がmonoコミュニティについてしばしば口にしていたこととかぶる(たとえばこんなのとか)。

とは言え、実のところ、これはなんちゃってレベルとは言え「面倒を見る」側である僕の愚痴にすぎなくて、実際にはmonoユーザーは増えてきて、かなりnewbieなユーザーやわがままなユーザーもある程度許容できる程度に広がってきている。タコを育てよ、っていう教訓は有効だ。

2006年10月の本家Mono MeetingにおけるMiguelのkeynote speechは、彼が初心者の「Monoってさあ、どうやって使えばいいの?」っていうレベルの問い合わせからメールを何通も重ねてサポートしてきたら、何とか使えるという段階になった、っていう比較的地味な話でスタートした。地味な話だけど、逆に言えばmonoがどれくらいのユーザーランドに対応できている(するつもり)か、という表明であったわけだ。

まあ、僕は許容しないし、内心切り捨ててるユーザーはたくさんいるけど*1。(これは僕のココロが狭いというだけの話だから、真似してはいけない。)

しかしまあ、僕自身も実にテキトーな、素人レベルの技術力で仕事しているし、プログラミングをそれほど楽しんでいるとも思えないので*2id:yaneurao:20070704 みたいな声を聞くと「そーだな、じゃアメリカで法律屋にでもなってやるかコーディング以外の仕事をしようか」とも思ったりもするのだけど、そういう価値観を全面的に受け容れていたらいたで、またそれなりに問題が発生するのではないかと思わなくもない。(たとえばこの界隈に女性が少ない問題とか。*3

ま、開発者and/orユーザーの正当な自由が充実してさえいれば、そんなことどうでもいいんだけどね。(あと、僕がスーパーハッカーなんて(すげーけど)エライと思う必要は全くない、って考えているのも、↑みたいなことを考える理由かもしれないな。)

*1:いつも自分の都合でpriorityをblockerにしてバグレポートしてくる奴とか、winformsがあるのに使えねえgtk#はいらねえとかぬかしてる奴とか。って、タコとは違うか…

*2:趣味レベルのコーディングは2,3年前が最後かな

*3:これは実のところ2,3週間前にplanet xmlhackで話題になっているのを拾って紹介しようかと思っていたのだけど、そもそも読んでないので紹介できない。興味がある人はplanet xmlhackで拾ってちょうだい。