ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

LRA

何か1ヶ月くらい前に書いてあったんだけど、公開するのを忘れていたらしい。すらどで今頃ネタになっていたので載せておく。単純に規制強化しるみたいなアホなコメントも興味深い扱いされてるみたいだし。

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http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070717/itt070717001.htm

この法案が法律として成立すると、今後のmono meetingを開催するにあたって、以前に参加した方に対して、Bcc(人数がそこそこ多いので隠してます)で「次回のご案内」みたいなメールを送信すると刑事罰が科せられることになります。新しく知り合って興味がありそうな人に、そういう案内を送っても違法だということになるので、事前に案内を送信しても良いかどうかを問い合わせてから送らなければならなくなるでしょう。

実のところ、この法案の想定するようなopt-in方式を採用するという趣旨のメールは、第3回辺りで既に出してあるのですが、実際に「現地で次回もご案内を送ってよろしいですか? (Yes/No)」なんていちいち聞いてないんですよね。一方で案内を送ってほしいという要望は来ているので、結局、今では前回参加者の人と個別に要望をもらった人に限定して送っています。1回ならまあ、苦情を言われたらごめんなさいするだけですし、それをことさら大きく取り沙汰する人もまあいないでしょう。

↑の記事の通りだとしたら、実に粗雑な、子供でも思いつくようなルール作りだなという感想ですが、別にだから在った方が/無い方が良いとかいうわけではありません。*1

そもそも、電子メールだけ規制して非電子メール・チラシの類を規制しない正当な理由は、僕には思いつきません。比率で言えば、通常郵便物と比較しての迷惑メール・チラシの量はSPAM並のもので、単に感覚が麻痺しているだけだと思います。

一方で、反戦活動ビラの建造物侵入罪みたいな例も考えなければならないということに気付いた人もいるかもしれません(抵触しやすい法律は、ある種の人々を規制する手段として非常に有効です)。もちろん反戦活動そのものが逝って良しであり日本国民はすべからく皇民として靖国の英霊に敬意を表し天皇陛下のもと一丸となって国敵を殲滅させる義務が課せられていますが、たとえ一見SPAM対策のための法律に見えても、そこに隠れた目的が無いか、探ってみることもまた重要。共産党系のメールだけ異様に取り締まり強化したりして。

言論の自由に対する規制を規制する原則に、less restrictive alternativeというものがあります。「専らアダルトサイト等(政令で定めるもの)への誘導を目的とした」程度の制限を付けるだけでも、「未成年者が出会い系サイトなどの被害に遭う」ことは抑止できるわけですしね。

*1:って、立法にはコストがかかるんでしたっけかねぇ。