ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

Mono 1.9 (2.0 beta) release and more

まず、Mono 2.0リリースに向けて、Mono 1.9がリリースされます(ました、なのかしらん。ダウンロードページには既にあります)。やっていることは1.2.*と変わらないんですけど。

リリースノートの日本語訳はやっつけてあります。1.9についてはそちらを見て下さい。

さて、1.9がブランチされたのは1月の下旬なので、実にもう2ヶ月くらい古いバージョンということになります。現在trunkにあるmonoはまた大分違うものになっています。

まず各種ツールコマンドが変わります。mcsが2.0プロファイルのコンパイラ、つまり今までのgmcsと同等の存在になります。従来のmcsはmcs1というスクリプトになります。他のツールは現状もう少しややこしいことになっています。resgen / resgen2、ilasm / ilasm2、wsdl / wsdl2といったversion awareなツールは、resgen1 / resgen2、ilasm1 / ilasm2、wsdl1 / wsdl2という名前になります。mcsだけちょっと特殊。この辺が今後どうなるかは分かりません(といってもこうなってから2週間経っていますが)。

追記: 現在はmcsはまだ1.0をターゲットにしています。

2月にはNovellのHack Weekというのがあって、この間にRegexコンパイラが実装されました(先月ちらっと言及しました)。あとPerformanceCounterの実装も今月になってからかな。

3月までの変更で目立っているのは、クラスライブラリでは、System.Core.dllのexpression treeと、winforms designerの基盤になるSystem.Design.dllの実装でしょうか。ランタイムの変更は、1.9でも実装されているgeneric code sharingのチューニングとverifierの作業がメインでしょう。

ランタイムと関連する部分では、debugger ver. 0.80でついにgenericsサポートが完成したそうです。皆テストしてくれ、おれは4月まで休暇に出る、というメッセージをMartinが残して行ってしまいました(相変わらずマイペースな…)。trunkのmcs(旧gmcs)を使用しないと*.mdbファイルのフォーマットが一致しないそうなので、mono 1.9とは併用できません。まあ、そのうちMonoDevelopと統合されるようになれば、ユーザーが爆発的に増えることでしょう…