ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

TMUG#13「ハイアングル 」に行ってきた

http://tokyomax.jp/?p=170

音響系プログラミングはよく知らないし、MAXのユーザーグループなんだからpure dataでも見ていけばいいだろうと思って適当にベンキョーしていった。

前半のセッションは、OpenSoundControl (OSC) とSuperCollider (SC) を中心とした、シンセサイザのリモートコントロールの話。

OSCはURIのようなパスで区切られた階層構造になっていて、UDP/IPと呼ばれるプロトコルで送られる。(UDPを使用する理由はほとんど説明されなかったけど、受信機器のレスポンスを待っていたら不必要に処理が遅くなるし、順次処理が重要ならメッセージにタイムスタンプを含めを遅延送信させるかたちで対応すべきだ…というのが僕の理解だ)

SCは音声合成を簡単に実現する言語環境なのだけど、とりあえずその方面での深い話はなし。SCで簡単なシンセを書いて再生して、それを今度は別のSCコードから呼び出したOSCで再生したり、MAXからudpsendを使ってOSCで再生させる手順が丁寧に説明され、次にiPhoneのTouchOSCを使って同様にSCにメッセージを送って再生させる、というデモが行われていた。最初のセッションのシメはOpenFrameworksの紹介だったのだけど、時間切れで、bubblemarkで音が出るようなアプリの紹介で終わってしまった。Macのアプリケーションを聴衆がダウンロードしてバブルを放り投げるのに参加していて、それはそれでおもしろそうだった。

後半はMAXの権威による作品履歴(ここで気づいたけどこのイベントはMAXのユーザーグループの主催だった。スタッフの人が皆C74のTシャツを着ていたのもそういうことだった)。90年代頃の、Bless The Music, soundtronics, TimeMachine!といった過去の作品と、最近の作品の紹介をしていた。実際にデモで紹介されたのはsnowflakes

http://trollcats.com/wp-content/uploads/2009/08/ex_sexual_partner_trollcat.jpg

間違えた、こっち:

かつてはiMac50台だったらしいけど、それに比べるとunpluggedですっきりしているらしい。iPhoneが20台ばかり実際に並んでいるのはまた妙ちきりんな光景だった。同時に最大数十人で動かしたことはあるらしい。本当は聴衆に参加してもらえるような作品らしいのだけど、昨日はそれはなかった。

あと、ついにセカイカメラが公開されるらしい。後で分かったのだけど、もうApp Storeにsubmitされているみたい。rejectされなければいつ公開されてもおかしくないみたいだ。

…という感じで後半のセッションは終わった。割とすぐ解散したのでここまで。

個人的には、音響プログラミングまわりはおもしろそうなので、手を出してみようと思ってはいるんだけど、なかなか手が実際に出ないジャンルになってしまっている。今回はpdで少し実物を動かしながら予習していったので、MAXを使った話にはついていけてよかった。OSCで簡単に命令を送出できるっていうのは何かに使えそうではあるな(昔なんでもMIDIメッセージを送受信していたようなのと同じことが起きそうな気もするけど)。