ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

trolls

職場の仲間がSeth Godinの"trolls"をblogで紹介していたので、そうだよなあと思いながら読んだ。

  1. trolls will always be trolling (荒らしは常に荒らすことしか考えない)
  2. critics rarely create (批判的な見方しかしない人間は滅多に生産しない)
  3. they live in a tiny echo chamber, ignored by everyone except the trolled and the other trolls (彼らは小さな蛸壺の中で生き、荒らしや他の荒らし仲間以外の人間からは無視される)
  4. professionals (that's you) get paid to ignore them. It's part of your job. (プロフェッショナル(あなたも)は彼らを無視するのも仕事のうち、給料のうち)

trollはたとえばアルクなんかが「荒らし」みたいな語に翻訳してくれるけど、他所に出向いていってブログや掲示板を荒らすだけではなくて、自分のブログでどうしようもない話を書いたりするようなのも含まれるので、僕はどちらかというと「厨」みたいな概念が近いのかなと思う。最後のひとつは、日本でも「荒らしは放置」と言ったりするけど、海外でも通用する考え方と言っていいだろう。

だいたい上の3つに当てはまる傾向の人というのは何人かが思い当たりすぎる。この意味で真逆にあるなあとわたしが思うのは、Linus Torvaldsのようなハッカーだ。彼はGNOMEのアプローチを批判しながらも、きちんとパッチを投げて改善策を提示するなど、具体的な行動に出ていた(まあそれ以前もずっとアンチGNOMEだったので、最初から立派な行動をしていたってわけでもないけど)。

日本にもオープンソースで自分が直せるようなバグを、わざわざあげつらってけなすだけの残念な人もいる(直す技術力が無いのであればそこまで責められるようなことでもないけど、いずれにしても残念な話ではある)。間違いは正すことを目的として指摘するものであって、自己満足を得ることを目的として指摘するものではない。

…とか書いたところで先週見つけたSilverlightのバグを教えてなかったことに気づいたので書いておいた