lily
mozilla (firefox/xulrunner)上でVPLを実現してしまうlilyがなかなかおもしろい。
http://www.lilyapp.org/
VPLにもいろいろな系譜があるけど、MAX/MSPとかpure dataとかSuperColliderなんかと同様のもので、OSCを使ったサウンドコントロールなども実現している。これはflosc (flash osc)を内部に組み込んで実現しているようだ。lilyにはあのprocessing.jsも組み込まれていて、pdeを読み込んだりもできる。
しばらくの間クローズドソースで公開されていたようだけど、今はMITライセンスで公開されている:
http://code.google.com/p/lilyapp/
blogのページを見ると、monomeを使ったおもちゃだの、JSONからSVGDOMを構築してでっちあげるSVG MIDI sequencerだのが公開されている。最近だとWindows 7が出たのでたまに話題に上るマルチタッチなんかも、もう1年も前に動いているようだ。入力デバイスはオープンソースで実装が公開されているTUIOのもの。
TUIOの一番有名な応用例はBjörkのライブでも使用されたreacTableだろう。
reacTable(のもとになっているreactivision)はtouch UIだけでなくマーカーを利用してオブジェクトの回転を認識するものだけど、原理的にはコレのもとになっているreactivisionは、プロジェクタで光を当てて影を見たりしているだけだ。
先のlily+TUIO(実装はNUI)のサンプルは、この入力をOSCで受け取ってブラウザに反映しているのだろう(コード読んでいない)。これに限らずサンプルの多くが簡単なやっつけ仕事で出来ているようでカコイイ。