ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

目的が本当に「CDを買わせること」ならやるべきことは再販指定の廃止だ

オンライン販売が十分に普及してきた現状で、CDを買うことに含まれる政治的意味合いは相対的に拡大したと僕は思っている。つまり「あえてCDを選択する」という行為には、再販価格維持も含めた旧形態のメディア販売を支持するか支持しないか、という選好が(もともとあったのだけど)含まれていて、他チャンネルよりあえてこちらを選択するかどうかという問題になっている。

そもそも、BuyCDsが「正当な対価を」って主張するのはおかしいじゃん。正当な対価はオンラインで販売されている金額のことだよね。彼らには非難に値する思想や前提があるから非難されているわけ。

わたしはiTunesDRMは気に入らないが(Linux環境で再生できないし)、いったんCDに焼いてMP3にすることができるので、CDの再販価格維持の方がCDの販売を阻む大きな問題だと思っている。ここでの論点は販売枚数であって利益の総額ではない。利益の総額が同一であれば薄利多売のほうが「CDを買ってもらう」ことに貢献するはずだ。そう主張できないということは、やはり「<“ CD を買う楽しみ”を少しでも知ってもらいたい!>というシンプルなメッセージ」とは別の意図があるんじゃないかと思う。

追記: と言っても、彼らにはどうせそこまでガチで世の中を変えたいという意思はないんだろうとは思っている。なので、みんなもそんなにガチで聞いてやらなくてもいいんじゃないかな。ゆる〜くやっていればいいと思う。