Asteria実践ガイド
infoteriaの江島さんから、書籍を書かれたということで献本いただきました。というわけで今日はその書籍の話を。
僕はAsteriaをいじったことは一度もありません。これはある意味奇跡に近いことです…まあそもそもXimian monkeyになるまで、あまりXMLの仕事をしたことがなかったのですが。Asteriaは、僕から見たら、何をどこまで自前でやっているのか計り知れない謎のサーバ製品という印象しか無かった/無いので、あまり詳しいことは分かりませんし、普段XMLパーサだの文字列照合だのを見ている僕としては限りなく関わりのない(w高水準なソフトです…
Asteriaっていうのは、MSのBizTalk Serverみたいなもんで*1、フローの概念があって、ワークフローエンジンがあって、そのフローの中にfunctoidみたいな部品をGUIデザイナーで埋め込んで、メッセージのマッピングをGUIで設定して…といった辺りはおんなじ。
僕の知る限りでは、Asteriaは安定した仕様を持つ製品というイメージが全くありませんでした。Asteriaの最初のバージョンは、もう4,5年くらい前だと思いますが、その頃のAsteriaと現在のR3ではおそらく全く違ったモノだと思います。書籍が出るようになったということは、少なくとも相応に仕様が固まったということなのでしょう。
この書籍自体は非常にスクリーンショットの多い、むしろ入門書みたいな体裁なんですが、プログラミングに踏み込むことがほとんど(あるいは全く)ありません。これは巻頭の言を見るに、どうやら「いじらせんぞ」という設計思想であるようです*2。で、その割に、この書籍ではアーキテクチャの説明になると微妙にコアなノウハウが散見されたりします。微妙に謎の本です*3。
んー、なんかやっぱり↑自分で書いた文章なのに違和感あるなぁ。この手の上流向きの書籍をあんまし読むことが少ないからかなあ。
普通、この流れで行けば、こういうコンポーネントを追加するにはこれこれこういう作業をして…という話が出てくると思うのですが、それはナシです。まあ、上記のような理由で、プログラマーとしては「萌える」要素がこの書籍にはありません。というか、プログラマーらしい作業をしている時のプログラマーは、この書籍ではなくマニュアルを読んでいると思うので、最初からターゲットにはなっていない気がします。もちっと上流にいるSEとか、非プログラマーモードのプログラマーなんかが客層なのでしょうね。