ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

Mono on Fedora Core

一部の消息筋で噂になっていたけど、ようやくMonoがFedora Coreに含まれることになったようだ

Monoチームとしては歓迎すべきことで(いや実際素晴らしい話です)、SUSEチームとしては、SUSEのアドバンテージがひとつ無くなったことになる。Fedora Coreにこの方面でディスアドバンテージがあったことは事実で、これまでpatent policyがどうのこうのと言っていた連中には、言行不一致を改める必要がありそうだ。

ところで、これはほとんどGNOMEのアドバンテージということになる。KDE開発者にとっては、Mono bindingを作る作業はそれほど簡単ではないし、その苦労にアドバンテージが見合うと考える開発者はおそらくあまり居ない。すなわち、Cをベースとしていて、DllImportを経由するライブラリのネイティブバインディングが容易なGNOMEに対して、KDEは基本的にC++カルチャーなので、DllImportとは親和的ではない。C++カルチャーということは、基本的にオブジェクト指向でもあるし、KPartsのようなコンポーネント指向のフレームワークも存在しているので、Monoによって得られるメリットというのは、せいぜい安全なプログラミングくらいであろう。もちろん言語としてのC++C#の学習コストを度外視しての話だけど(C#の学習コストがどれほどのものかはよく分からない)。