ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

「仕事でオープンソース・ソフトを開発したければ有名人になれ」?

ホント? オープンソースで開発する仕事って、ひがさんとかまつもとさんとか、そんなレベルにならないと出来ないの? 少なくともここに良い反例が居るんですけど。

僕みたいな「オープンソースの仕事がしたい」っていう人が、どれほど多いかという点では、技術者1.0な僕としてはあまり楽観視していない。自分のやっているプロジェクトを仕事にしたい、っていうだけの人も、少なくないんじゃないかな。

もちろん、OSSの仕事がしたいという人が増えることに、期待はしている。ソフトウェアもハードウェアも、技術の良し悪しで選択する時代はほぼ終わった。オープンソースか否かを評価の第一要素とする人がもっと増えることを、僕は望んでいる。

OSSと仕事の兼ね合いという意味では、むしろ僕はこっちの方がリアリティを感じる。

たとえば個人的にはOpenOffice辺りは狙い目だと思っている。特にCLI-UNOなんて、いま誰かが極めておけば、日本では間違いなく第一人者になれる。OfficeのVBAなんて、僕のまわりの事務のねーちゃんにちょっと教えただけで出来ているし、これが出来る技術者としての価値なんてゼロに近い。一方でOpenOfficeでかっちりマクロを組めますっていう人は多くないし、いったん無償で出回ったOfficeの代替は、相応の広まりを見せるだろう。実際NovellではOO.oを標準で使っているし、マクロの置き換え需要なんかはあるだろう。

OSSの知識や技術を活かせる仕事なんてあるわけねーだろ、っていう無根拠なFUDに対する回答が、この調査結果だったり、僕が現実に仕事しているという事実だ。ウソまき散らしている連中なんて押し流していこうぜ、OSSファンの皆さん。