ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

http://kira.txt-nifty.com/blog/2006/07/post_51f4.html

著作権法学者の価値って下がってね? という話。

僕の視点から言わせてもらえば、そもそも著作権法しか研究していない学者の価値なんて、もともと高くないように思う。ていうか、僕が大学で勉強していた時の先生は「著作権法だけしかやっていない、というのはまずいでしょう」とのたまっていた。学生レベルの話ではなくて、学者レベルの文脈でですよ。権威的な学者の名前がいくつか上がってきませんかね。

ここで指摘されている通り、20世紀の日本の著作権法学の世界が、専ら概念法学じみた、「考えさせる法学」からはほど遠い世界だったことは疑いない。そういう意味では田村善之概説なんかは比較的刺激的で面白いと思えたし、それこそ例の「インターネットの法と慣習」の方がよっぽど「考えさせられる」勉強になるわけですよ(あの本については、結論が弱いとか具体的な行動に繋げろ、みたいな評価が適当なんだとはあんまし思えない)。いずれにせよ、著作者人格権はアレとコレとソレがあって、隣接権はアレとコレと…なんて暗記するだけじゃ、つまらないでしょう。そんなのアカデミズムでも何でもないし。

まあ、もう僕の住んでる世界の話じゃないし、どうでもいいんだけどね。