ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

Mono 2.6 details

まずMono 2.6から。9ヶ月ぶりのリリースということになります。公式サイトのリリースノートを見てもらえればいいと思いますが、抜粋するとこんな感じです:

  • Silverlight 2.0相当のWCFのサポート
  • LLVMバックエンドのサポート (experimental)
  • Mono.Taskletsによるコルーチン
  • DbLinqを使ったLinq to SQLのプレビュー版
  • Soft Debugger (MonoDevelop on Unix / OSXでも利用可能)
  • System.IO.Packaging
  • C#シェル (csharp.exe / gsharp.exe) の自動補完サポート
  • ほとんどのMSBuildプロジェクトをビルドできるようになったxbuild
  • CoreCLRセキュリティのサポート(完全なメタデータ/IL verifierを含む)
  • .NET 4 APIの一部のサポート(C# 4.0コンパイラはfeature complete)
    • ParallelFxの一部
    • DLR
  • Mono.SimdAMD64サポート
  • AOTのジェネリクス サポートの拡大
  • mono --debug=gdbgdbJITインターフェースサポートに対応)

C# 4.0コンパイラはdmcsになります。dmcsでコンパイルしたアセンブリは、.NET 4.0のプロファイルを参照することになります。つまり、mcsが1.1、gmcsが2.0、smcsが2.1 = Silverlight, dmcsが4.0ということになります。ちなみに2.8に向けたtrunkでは1.1プロファイルが消えたため、trunkのmcsはもう1.1ではなく2.0を差します。