MonoDevelop 2.2 details
中一日空けてしまいましたが、続けてMonoDevelop 2.2リリースについて。2.0は今年の春にリリースされたわけですが、半年ちょいでまたいろいろ進化しています。詳しくはリリースノートを見ていただければと思いますが:
- マルチプラットフォーム対応。MonoDevelop on OSXはだいぶ安定してきました。これは特にMonoTouchですごい勢いで使われるようになったというのが大きい。MonoDevelop on Windowsも現実に動き出しました。steticでGTK#アプリが簡単に作れるようになったわけで、このメリットも大きいかも。個人的にWindows版の最大の懸念はデバッガサポートだったわけですが、soft debuggerなんかが出たりして、だいぶ現実的になってきました。
- ターゲットランタイムの選択: 1.1/2.0/3.5/4.0などが選べます。monoでは2.0と3.5に違いはありませんが。これは多分visual studioプロジェクトとの互換性から出てきた機能です。
- カスタム実行モード。デバッガの選択、プロファイラの使用などが追加されています。
- 各種デバッグモード対応。mono debuggerによるASP.NETデバッグ、win32デバッグ(これは試していないので分からない)、soft debuggerによるmoonlightのデバッグなどが可能になりました。
- テキストエディタに細々と多大な改善が施されています。矩形選択まで出来ちゃったりして。
- リファクタリングのさまざまな機能追加(これは普段使わないのでわからない)
- 各種アドイン: Python, ASP.NET MVC, iPhone (MonoTouch), Moonlightが特にハイライトでしょうか。
今年はVisual StudioアドインのMonoVSも発売された関係で、そこからフィードバックを得た部分もそれなりにあると思います(特にWindowsサポートやデバッガまわり)。
Linux版とMac版はほとんど日本語化されていると思います。全部訳すのにまる2日かかった…。Windows版はどうやらコードベースが違うようで反映されていませんでした。
しかしとても5人でやっているとは思えん…うち1人はxbuildで、ほぼMDそのものとは関係ないタスクだし。