2010年にはまった作品まとめ
いつも年末になると書いていた感謝祭的なエントリです。例によって、わたしが知ったのが今年というだけで、今年登場した作品には限られません。
(1) electrocuticaのblindness:
去年もchaining intentionを聴いていたので、連続で出すのはちょっと抵抗感あるけど、音作りも曲の作りも歌詞の作りもよく出来ていてすげえと思いました。chaining intentionはノリの良さで押し切られたかもしれないけど、こちらはじっくり聞き込める。ちなみに初音ミク版よりやなぎなぎ版の方が人間らしくて(当たり前か)良いのですが、情感ありすぎてBGM的に聞き続けるのはわたしとしては厳しいです。内容的に。
暴走系と呼ばれる類の曲はあんまし好きではないので、Reversusの頃までの曲をよく聴いています。
(2) マーサ・ヌスバウム「感情と法」
- 作者: マーサヌスバウム,河野哲也,Martha C. Nussbaum
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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皆さんの中には、ボーイズラブ作品みたいな眉をひそめる*べき*作品は書店から姿を消すべきだとか、タバコの煙は不愉快だから禁止すべきだとか、電車の中で通話するのは不愉快だと*みんなが*思っているから禁止すべきだとか、化粧するのはみっともないし不愉快だからけしからんとか主張する人もいるのではないでしょうか。本書はそういった主張がいかに人種差別などを助長してきたか、不快感などを理由に法規制を設けることがいかに合理性・妥当性を欠くかを説明するものです。都条例の件を持ち出すまでもなく、もっと読まれても良い1冊ではないかと思います…と言いたいところなのですが、まだ時間がなくて流し読みしかしていなかったりして。ゆっくり読んでまとめる時間がほしいところです。
(3) libfreenect
https://github.com/OpenKinect/libfreenect
Kinect面白いですね。Microsoftは実に素晴らしいハードウェアを作ったと思いますし、わたしもこれを使って何かしらおもちゃみたいなのを作ってみたいと思います。
OpenNIもコア部分がオープンなのは良いと思うのですが、niteの部分がクローズドソースで、UbuntuパッケージではどうもOpenSUSE上でうまく動作してくれないし、Windows上でも設定ファイルをいろいろいじったりしないとまともに動作してくれないし、user trackingは出来るくせに未だにMMD pluginがうんともすんとも言わないので、個人的には10分とかからずにビルドして動作できたlibfreenectの方に期待しています。
(4) renoise
DAWの類はろくにいじったことがなかったのですが、というか未だにまともにいじったことはないのですが、これはサンプリングベースでクロスプラットフォームで単なるおもちゃを超えた曲作りが出来そうなステップシーケンサで、これなら気軽かつ実用的にDAWを楽しめるのではないかと思いました。もともとオープンなデータ編集ツールがあったりしたのですが、2.6からはLuaによるscripting interfaceもついて、ますますプログラミングのおもちゃっぽくなってきてイイ感じです。
音色ネタが少ないので、soundfontをインポートするツールを作って公式フォーラムにも投げたのですが、未だにまともに曲を書いたことが無いのでどれだけ実用出来るかは不明です…年初からこれで遊びたいと思っていたはずなのですけど。
音楽ソフトの類は来年もいろいろメインストリームから外れて遊んでみるつもりです。
来年もまたイイ作品にあえる1年になることを期待しています。