Mono meeting 1日目
Mono meetingの1日目が終わりました。これは僕が暇になったということも意味します(w 暇が出来たので、今日のセッションについて、晩飯に出かけるまでの短い間に、ざっくり書いておきましょうか。それぞれのセッションは40分弱です。
Mono Project Update and Roadmap
Miguelによる2コマのセッション。Mono 1.0, Mono 1.2, Mono 2.0の簡単なロードマップ*1。
それからOtee社のUnityというゲーム開発ソフトを使ったデモ。コレはすごい代物なので、マカーの皆様は是非お試しあれ。booのRodrigoがクレイジーなバックエンドを提供しています。booと同じVMみたいなものでJavascriptモドキも動くのだとか。さらにSecondLifeも紹介していた(SecondLifeは今Monoで書き換えたものを内部でテスト稼働している)。
F-Spot
Larry Ewingによるデモ*2。F-SpotのWebサムネイル作成機能のデモとか、PicasaWeb統合とか、Beagle統合とか、画像加工のデモとか。後半はむしろF-Spotの最適化をどうするかっていう低レベルの話になっていった。
Cecil
JB Evainのセッション。MonoDevelop, mdb, gendarme, AspectDNG, SharpDevelop等々、かなりのプロジェクトが使っているらしい。CilWorkerやCIL Linkerのデモが行われていた。コンパイラ実装のための共通バックエンドを作るのが当面の目標のひとつなのだとか(Cecil.FlowAnalysisなんかはそのためにある)。ilasm/ildasmもネタとしてあるので、大変そうだ。
Grasshopper
MainsoftのNoam Lampertによるセッション。VS.NET上でGHベースのASP.NETを起動して、デバッガのブレークポイントを設置して、処理を止めて、スタックトレースを見て、ホラここにorg.apache.tomcatなんてものが…という感じのデモで、昔見たのとほとんど変わらなかった。それから、現在彼らが開発しているASP.NET 2.0とVBランタイムの実装状況についてのレポートがあった。
Olive Project
僕のセッションで、基本的にはIndigo/Infocardの仕事やってまーす、こいつらの特徴とか存在意義はこんなものでーす、僕らまだ全然開発途上でーす、というのをカタコトで引っかかりまくりながらしゃべったものです。WFやLinqの話はナシ(そこまでやるのは無理w)。
MonoDevelop and Stetic
Lluisのセッション。何が紹介されたのか、とても書ききれないので、思い出せるだけ列挙しておこう:
- コード自動補完
- Steticによるコード自動生成
- デザイナに連動したフィールド名変更
- Clickedなどのイベントに対応するコードの生成
- メニューのストック
- GUIツールメニューへのアクションの統合
- Gtk#カスタムコントロールプロジェクト
- NUnitアドイン: テスト実行、タイムラインとリグレッション検出
- autotoolsアドイン
いずれ日本で彼のマネをしてデモしてみたいところです。
Visual Studio and Mono
PacoによるVS.NETアドインのデモ。VS.NETアドインは、Mono+Gtk# combined installerなどをセットアップして使うもので、VS.NET上でGlade#プロジェクトを作ってgladeを*.gladeファイルに関連付けて起動したり、Monoをランタイムとして起動したり、ASP.NETプロジェクトをIIS/IEの代わりにxsp/既定ブラウザで実行したりできる。Monoアプリケーションをセットアップできるインストーラを作成するGUIも入っている。