ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

Mono Meeting 2日目

昨日の夜は、1日目なのに早くも騒ぎすぎてみんな疲れ切っているというけしからん事態になっていたので(?)、僕の記憶も途切れ途切れです。

db4o

JB Evainのセッション2発目。basic, SODA, NQクエリのデモ。日本で「db4oではILレベルまで踏み込んだ最適化を図っている」という話を聞いた時はうへぇと思ったものだけど、JBの具体的な説明を聞いて得心がいった。つまり、CecilのFlowAnalysisとWriterを使っているのだ。

DekiWiki and the Dream Framework

MindtouchのSteve BjorgによるDreamのセッション。DreamはRESTなメッセージングフレームワークで、DekiWiki自体はPHPでDreamのクライアントとして動作している。System.Web.ServicesのWebServiceとあまり違わない気がする。XDocという、XMLを作るレイヤーも持っているらしい。

NUnit and Testing in Mono

Charlie Pooleによるセッション。Charlie Pooleが初老のおっさんだったことにまずびっくり。NUnit2.4のデモも行われたのだけど、NUnit 3.0?の新しいAPIデザインのアイディアの方が興味深いものだったように思う。Assert.That (Is.Not.True (...), results) みたいな感じのものを考えているようだ。

Charlie PooleとはMono meetingが終わってからXimianのオフィスで話をしていた(というか聞いてただけに等しい)のだけど、NUnitのdogfoodingとか、MonoDevelopでGACの扱いをどうするとか(ほぼLluisとの対談)、クロスドメインやクロスプロセスまわりでのデザイン(これもLluisとの対談状態)とか、そんな話になっていた。

Windows.Forms in Mono

Chris Toshokによる短いセッション。NUnit GUI (winforms版)、RDL (Report Definition Language)、Paint.NET、テトリス(のどれか)を立て続けに動かして、それからXplatUIとlibgdiplus、Themeの大まかな説明をしていた。

MonoのprintingではWMFを使わないので、print previewがより柔軟なものになっていたりするようだ。いや、Linux版だけだと思うけど。

Visual Basic.NET Compiler

Rolfによるこれまた短いセッション。VBNCができること、できないことをまとめた1枚のスライドで終わり。その後の質問タイムでは、Rolfをwinformsよりvbncに戻そうぜ、統計的にはwinformsよりvb.netのユーザーのが多いんだろ(ry、みたいな話がコミュニティから出ていて、それはそれでなかなかアレな光景だった。

Debugging with Mono

Martinによるmdbのセッション。mdbの設計についての説明(スレッド単位でのステップインが可能なマルチスレッド設計など)の後、質問コーナーでBeagleのJoe Shawが「デモ見せろ〜」と言い続けていたので(w、mdbを動かしていた。mdb意外といろんな隠し機能があるようだ。
Joe「お前何でドキュメントに書かないんだよ」
Martin「それはおれがめんどくさがりだからさ」
往々にして、Martinにまともな会話を期待できないことがある。meeting初日に堂々の大遅刻を見せたMartinの最初の一言は「誰も起こしてくれなかったぞ」だった。

Security and Cryptography: What's in C12N?

Sebastienによるセキュリティ関連のセッション。CodeAccessSecurity、暗号関係のライブラリをまとめたcrimson project、gendarme(FxCopみたいなやつ)と、monoxide(同じような目的…だったけどUI以外の違いはうろ覚え)についての説明だった。

Compacting GC

PaoloによるGCのセッション。かなり詰め込んだ内容になっていて、ついていくのが大変というか困難だった。たぶんスライドが公開されると思うのだけど、それを見ればだいたい分かると思う。write barrierを種類別に分けるっていう構想は良さそうに思った。

Gtk#

最後はwinformsハカー(wのMike Kestnerによるセッション。Gtk# 2.10のパッケージ分割(Gtk#/Gnome#)、NotifyIconのサポートなど、今年の成果についての説明と、Mono 1.2が出たら戻ってGInterfaceやDataBindingに取りかかる、という今後の話になっていた。

そのまま、このセッションのサブセッションでAaronによるBansheeの紹介に流れたのだけど、どちらかと言えばGtk#の使われ方というより、先週やっつけたbooシェルとか、新しいエンコーダサポートの話になっていた。

Meeting Wrap Up

Miguelによる総括セッション…というより、話し忘れたネタは無いかね、という話になっていた。で、monoマーケティングをどうするんだ、というネタが出てきて、全員苦笑。去年は予算の関係で出来なかったのだけど、11月のバルセロナTechEdでのMonoセッションの時期に合わせて1.2を公開するので、そろそろやっておきたいよね、とか、そういう話で終わっていた。

とりあえず、こんなところでしょうか。