MS-PL & MS-CL approved by OSI
MSの手先の一味として言及しておきたい。
http://blogs.msdn.com/shozoa/archive/2007/10/17/dlr-ms-pl-ms-cl.aspx
すばらしい、と言うタイミングはむしろMicrosoftがOSIに申請した時点だったのだけど、とりあえず受容されてもおかしくないものが受容されたわけで、良かったのではないかと思う。
反対派の主な主張は、(1)これが(かつてのMicrosoftがそうしてきたと法廷で認められてきたように)独占禁止法に違反する慣行の手段であるとか、(2)MS-PL/MS-CLの下であってもMicrosoftによる特許訴訟が妨げられる事が無いとか*1、(3)無用にOSI承認ライセンスを増やす必要はない、といったものだったように記憶している。
しかし、(1)独占禁止法が問われるのは、ライセンス自体ではなくその行使方法であり、現時点でMS-PLやMS-CLがMicrosoftによる不当独占などの目的で使用されていると言える具体的な問題は無いように思うし、(2)これはMS-PL/MS-CLに限られた話ではなく(MIT/X11などにも当てはまる)、OSIによる承認を拒絶するような理由にはならないし、(3)もまあ、拒絶しなければならないような理由ではないように思える。(2)は僕が誤解ないし記憶違いしている可能性も小さくはないけど。
まあ、実のところ僕はOSI stampにそんなに大きな意味があるとは考えていないが、OSIの承認は合理的なものではないかなと思う。
追記: id:atsushieno:20071004でHenrichさんも指摘しているけど、このMS-CLはOSIではMicrosoft Reciprocal License (MS-RL)と書かれているではないか。これは.NET Framework 3.5のソースに適用されるようなMicrosoft Reference Licenseとは違うものだ。Reference LicenseのほうがもうMS-RLと呼ばれないようになれば良いんだろうな。