ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

ひとつの極論のフォーマット

MIAUの主張に含める予定のない個人的な見解は、以降もここに落書きされていく予定である。もちろん何かの間違いで吸い上げられる事もありうるけど。

ダウンロード違法化に反対する人間は、違法ダウンロード推奨で、違法ダウンロードは放置しておいてもいいのか、というアジテーションを見せることがある。こういった極論は、他の分野でもいろんな形で見られる。

たとえば、アメリカで銃乱射事件が起こると、銃の販売は全て違法化すべきである、という主張が必ず起こる。これに(どんな理由であれ)反対すると、彼らは「銃規制に反対する人間は、乱射事件でいくら人が死んでもいいのか」と主張するわけである。

たとえば子供が酒酔い運転に巻き込まれて死亡する事件が1件起こり、それがたまたまマスメディアに有力なコネがあったりして大々的に報道されたりすると*1、酒酔い運転を厳罰化しろ、死刑にしろ、といった主張が必ず起こる。これに(どんな理由であれ)反対すると、彼らは「厳罰化に反対する人間は、飲酒運転でいくら罪のない人々が死んでもいいのか」と主張するわけである。

まあ、逆に言えば、ダウンロード違法化を推進する人間は、ネット上の表現の自由が損なわれてもいいと言うのか、という次元の主張を見たら、それは議論ではないと言いたくなるだろう。

実際に採り入れられるのは、もっと深入りした主張になろう。違法化賛成派が↑程度の内容でパブリックコメントを投げているということであれば、それはそれで結構なことだが。

*1:あくまで例であり、これまで起こってきた事件にそのような背景があったと示唆しているわけではない