ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

そろそろ情報ブックオフについて一言いっとくか

本日付で入社しました、じゃなくて…

情報ブックオフという、ブックオフそっくりのサイトがある。
http://johobookoff.com/

これがどういうサイトなのか知りたければぐぐるべし
http://www.google.com/search?q=johobookoff.com

で、ここに「著作権につきまして、当社は社団法人情報技術産業協会(JEITA)及びインターネット先進ユーザーの会(MIAU)の見解 に基づいて運営しております。」なんて書いてあるから、たまに何か勘違いした人たちがMIAUに「問い合わせ」を送ってくるわけですよ。「おまいら、情報ブックオフを認定しているのか?」と。

てかあり得ないだろ常考(←一度言ってみたかった)

たぶん、僕の想像では、こんなものを送ってくる人の発想は、自分ではこのサイトを潰せないから、MIAUを使って潰させてやれ、というものだと思う。彼らが送ってくるのは「お知らせ」ではなくて、「おまいらが対応しる」みたいな「問い合わせ」なのよね。

しかし冷静に考えてみてもらいたい。誰かが「MIAUの見解に基づいて云々」って言っているからといって、何でMIAUがそれを保証していることになると言えるのか。「○○の説によれば…」という書き出しで間違った解釈の文章を見つけたとき、間違いを指摘すべきは○○の人に対してではないだろう。さらに言えば、人には、(それ自体が犯罪を構成するのでもない限り)間違った理解に基づいて文章を書く権利がある。MIAUの面々がどう考えているかは知らないけど、情報ブックオフは、MIAUの権利を侵害しているわけではないのだから、僕はそういう権利を表現の自由として尊重したい。このサイトがMIAUの風評に悪影響を与えるようになったら、その時改めて対応すれば足りることだ。

このサイトを摘発するのが難しいとしたら、それはこのサイトがブックオフのサイトとあまり似ていないために、商標法や不正競争防止法著作権法*1で訴えることが簡単ではないかもしれない、ということだ。

加えて、ブックオフ自身が面倒くさがって訴訟を望まないということは十分に考えられる。僕は以前、Ximianの商標権を侵害しているであろうWebサイトについて、Novell本社に連絡し、同サイトの管理者の管理下にあった私書箱サイトや東欧の銀行を装ったフィッシングのようなサイトについて、まとめてサイバー犯罪対策課に通報したことがあるが(それらのドメインはその後転売されたようだ)、その後Novellから訴訟を起こしたという話は聞いていない。知的財産法の先生に相談したら、多分得られるものがない訴訟はやらないだろう、ということだったし、多分そうなのだろうと思う。

もし2chで言われているように、単純に代金が騙取されたというのであれば、それは単純に詐欺罪に該当するのだから、普通に警察に対応してもらうべきだと思う。僕らはそこに関与する余地はない。

(念のため書いておくが、これはあくまで僕の見解だ。MIAUには僕と違う立場の人もいるだろうと思う。)

*1:Webサイトのデザインやレイアウトのみで著作権侵害を肯定しようという昨今の妙な風潮には、僕は積極的に反対の立場をとる。