ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

もし有害情報規制の話が「本当に」総務部会案でまとまりつつあるなら、それは以前から行われていた審議会の流れに沿った比較的無難な自主規制ベースのものなのだから、そんなに大騒ぎするほどのことでもないだろうと思う。もちろんそれ以前は、高市案に対していかに総務部会案などの対案側に味方を多くつけられるかという点が重要な問題だったのであって、高市案を潰すにあたっては、EMAの設立、マイクロソフトなど5社の共同声明、MIAUの共同声明、think-filtering.com、あと特に楠さんがまとめたMSの答申が大きかったように思う*1MIAUは総務部会案そのものに対して大きな問題点があるとは考えていない、というのが僕の理解だ。(一方で、フィルタリングを事実上のデフォルトの対策とする考え方に対する反感は個人的には無くもない。id:atsushieno:20080417:p4) いずれにせよ信頼できる筋からの情報がほしいよねえ。

ともあれ、総務部会案がベースであれば、MIAUが行うとしても地味な提言くらいではないかと思う。逆に、自主規制に従わない者を処分するといった発想は、むしろ高市案のような規制主義に急接近するものであって、少なくとも僕は支持できない。それはもはや「自主規制」ではない。民主党が自民党との対立色を鮮明にするための口実としては有用かもしれないけど。

いずれにせよ、いろんな踊らせ方があるもんだなあと思った次第である。

*1:それらがどういうタイミングで行われたのかを考えずに、もう決着はついた、とかしたり顔で事後的に書いてみるのもいいかも