U-Prove and mono
先週MicrosoftからU-Prove SDKというセキュリティライブラリがBSDライセンスで(MS-PLではなく)リリースされていた。
http://code.msdn.microsoft.com/uprovesdkcsharp
MSというより買収したCredenticaという企業が開発していたもので、C#版の他にJava版のSDKまで出ているのは、そのためだろう。
U-Prove SDKのプロジェクト(csproj)はVisual Studio 2010のものになっている。これで販促ということでBSDLで配布できるようになったということはあるのかもしれない(邪推)。さらにU-Prove SDKとは別に、WCS2 (CardSpace 2.0)やWIF (Windows Identity Framework)、ADFS(Active Directoryのやつ)といった新しめの技術とくっつけたものもリリースされていて、MS的にはこっちが出したいものの本命なのだろう。こちらはもちろんBSDLではない。
世間のニュースをたいへん適当に眺めた限りでは、U-Proveは不必要に個人情報を開示しないためのものだ、という話ばかり強調されていて、それってCardSpaceじゃんとしか思えなかったので、内容はまだよく分かっていない(rantにもほどがあるw)。だいぶお手軽そうなライブラリなので、競合技術ならもっとlightweightな方面で使われる前に捕っちゃえということなのかもしれないし(WCSやWIFはWS-*の暗黒面に堕ちているので使われないということもある)、補完技術ならもちろん買い取るメリットはあるだろう。WIFなど新技術を売り込む目的でも。
monoではまだWIFなんかは動かないのだけど(そもそも無いし)、早速うちのランタイムハカーがこれを動かせるようにクラスライブラリをいじっていたようで、U-Prove SDK自体はもうmonoでも動いたらしい。早い。